猫のナナと飼い主サトルの強い絆の話

鍵しっぽの猫のナナと青年サトルの旅の物語。本の表紙の絵とタイトルのかわいさに惹かれて読んだ『旅猫リポート』だけれど、優しく切ない話に大号泣。

『旅猫リポート』のあらすじ（ネタバレなし）
『旅猫リポート』の登場人物
『旅猫リポート』の表紙　イラストの作者は？
映画化された『旅猫リポート』
『旅猫リポート』　本のデータ

『旅猫リポート』のあらすじ（ネタバレなし）

サトルは元野良猫のナナと暮らしている。ナナと暮らして5年。サトルはある事情でナナを手放さなければならなくなる。大切にしていたナナを引き取ってもらうため、友人のところをナナと一緒に車で旅をする。友人との会話で、サトルの生い立ちが語られる。サトルがナナを手放す理由は？猫視点で書かれているところもかわいい。

『旅猫リポート』の登場人物

澤田幸介　サトルの小学校の友人　
吉峯大吾　サトルの中学校の友人　
杉修介・千佳子夫婦　サトルの高校時代の友人。2人は幼なじみで、今はペンションを経営
甲斐犬の虎丸、雌猫のモモと暮らしている
法子　サトルの叔母。猫が苦手。相手の心を察して話すというより、つい言葉が先に出て後悔している。

『旅猫リポート』の表紙　イラストの作者は？

この表紙の絵、かわいい。どこかで見たことのある懐かしい感じがする。
気になるけれど、まずは読書。

主人公の「サトル」の文字を見て、コロボックル物語の佐藤さとるさんと同じ名前だ!と思いました。語呂がいい名前なので、記憶の引き出しから突然、飛び出してきました。あ！もしかして、表紙の絵もコロボックルの作者と同じ？と頭をよぎります。

小説は一気に読み、後で調べたら旅猫リポートのイラストを描かれた村上勉さんは、コロボックルシリーズでも絵を描いていらっしゃいました。そして、もっと驚いたことは、コロボックルシリーズの続編の『コロボックル絵物語』『だれもが知ってる小さな国』は、有川浩作　絵　村上勉なのです。
佐藤さとるさんからのご指名で有川浩さんが、コロボックルシリーズを引き継がれたそうです。

コロボックルシリーズとは、小さな妖精が出てくる童話。
いつか佐藤さとるさんのコロボックルシリーズと有川浩さんの続編も読みたいと思います。

『絵本　旅猫リポート』も文　有川浩　絵　村上勉で出版されているので、読み聞かせにお勧めです。

映画化された『旅猫リポート』

主人公のサトル:福士蒼汰、飼い猫のナナの声:高畑充希サトルの叔母の法子：竹内結子

映像がとても綺麗。ナナの賢くツンデレな様子、サトル役の福士蒼汰さんの柔らかな雰囲気、サトルの叔母さん役の竹内結子さんの不器用だけれど愛情深い表現など私は好きです。他の人のレビューを見ると評価が大きく分かれるので、好みの差がはっきりしたものかもしれません。映画では省かれている部分もあるので、本も映画もと欲張るのがオススメです。

旅猫リポートはamazon prime会員であれば無料で見ることができます。